10日で覚えるKiroDay 10: Kiro CLI & 総合演習

Day 10: Kiro CLI & 総合演習

今日学ぶこと

  • Kiro CLIの基本
  • ターミナルからのKiro活用
  • 10日間の総まとめ
  • 実践的な開発ワークフロー

Kiro CLIとは

Kiro CLIは、ターミナルからKiroの機能を使えるコマンドラインインターフェースです。IDEを開かずにAIアシスタントを活用できます。

flowchart LR
    subgraph Terminal["ターミナル"]
        A["kiro-cli"]
    end

    subgraph Features["利用可能な機能"]
        B["インタラクティブチャット"]
        C["カスタムエージェント"]
        D["MCP連携"]
        E["Hooks"]
        F["Steering"]
    end

    A --> B
    A --> C
    A --> D
    A --> E
    A --> F

    style Terminal fill:#3b82f6,color:#fff
    style Features fill:#8b5cf6,color:#fff

IDE版との違い

機能 Kiro IDE Kiro CLI
インターフェース GUI ターミナル
チャット パネル インタラクティブ
ファイル編集 エディタ 自動/確認
Specs UIで管理 ファイル直接
Hooks GUI設定 設定ファイル

インストールと基本操作

インストール

curl -fsSL https://cli.kiro.dev/install | bash

macOSとLinuxで利用可能です。

基本的な使い方

# プロジェクトディレクトリで起動
cd my-project
kiro-cli

対話モード

$ kiro-cli

Welcome to Kiro CLI!

You: プロジェクトの構造を説明してください

Kiro: このプロジェクトはNext.js 15を使用したWebアプリケーションです...

You: /exit
Goodbye!

CLIコマンド

基本コマンド

コマンド 説明
kiro-cli 対話モードを開始
kiro-cli "プロンプト" 単発のプロンプトを実行
kiro-cli --help ヘルプを表示
kiro-cli --version バージョンを表示

対話モード内のコマンド

コマンド 説明
/exit 対話を終了
/clear 会話履歴をクリア
/help コマンド一覧を表示
/model モデルを切り替え

使用例

# 単発の質問
kiro-cli "このファイルの問題点を指摘してください" < src/api.ts

# パイプで入力
cat error.log | kiro-cli "このエラーの原因を分析してください"

# 対話モード
kiro-cli

CLIでのワークフロー

コードレビュー

# git diffの結果をレビュー
git diff | kiro-cli "このコード変更をレビューしてください"

バグ修正

# エラーログを分析
npm run build 2>&1 | kiro-cli "このビルドエラーを修正する方法を教えてください"

ドキュメント生成

# ファイルからREADMEを生成
kiro-cli "src/utils/フォルダの関数についてREADMEを生成してください"

10日間の総まとめ

これまで学んだKiroの機能を振り返りましょう。

flowchart TB
    subgraph Day1_3["Day 1-3: 基礎"]
        A["インストール"]
        B["Steering"]
        C["Agentic Chat"]
    end

    subgraph Day4_5["Day 4-5: Specs"]
        D["Requirements"]
        E["Design"]
        F["Tasks"]
    end

    subgraph Day6_7["Day 6-7: Hooks"]
        G["トリガー"]
        H["アクション"]
        I["ワークフロー"]
    end

    subgraph Day8_10["Day 8-10: 拡張"]
        J["MCP"]
        K["Powers"]
        L["CLI"]
    end

    Day1_3 --> Day4_5
    Day4_5 --> Day6_7
    Day6_7 --> Day8_10

    style Day1_3 fill:#3b82f6,color:#fff
    style Day4_5 fill:#06b6d4,color:#fff
    style Day6_7 fill:#ec4899,color:#fff
    style Day8_10 fill:#8b5cf6,color:#fff

機能マップ

Day 機能 目的
1 インストール・基礎 Kiroの概要理解
2 Steering プロジェクト知識の共有
3 Agentic Chat 効果的な対話
4 Specs (Requirements) 要件の明確化
5 Specs (Design/Tasks) 設計とタスク管理
6 Hooks基礎 イベント駆動自動化
7 Hooks実践 高度な自動化
8 MCP 外部ツール連携
9 Powers ワンクリック機能追加
10 CLI・総合 ターミナル活用・統合

実践的な開発ワークフロー

すべての機能を組み合わせた実践的なワークフローを構築しましょう。

プロジェクト初期設定

flowchart TB
    A["プロジェクト作成"] --> B["kiro ."]
    B --> C["Steering生成"]
    C --> D["Hooks設定"]
    D --> E["Powers追加"]
    E --> F["開発開始"]

    style A fill:#3b82f6,color:#fff
    style F fill:#22c55e,color:#fff

1. Steeringの設定

# Kiroでプロジェクトを開く
kiro .

# Steeringドキュメントを生成
# (Kiroパネルから "Generate Steering Docs")

2. 基本Hooksの設定

# .kiro/hooks/format.yaml
name: Auto Format
trigger: onSave
pattern: "**/*.{ts,tsx}"
action: shell
command: "npx prettier --write ${file}"
# .kiro/hooks/lint.yaml
name: Auto Lint
trigger: onSave
pattern: "**/*.{ts,tsx}"
action: shell
command: "npx eslint ${file} --fix"

3. Powers の追加

必要なPowersをインストール(Supabase、Stripe等)

機能開発フロー

flowchart TB
    subgraph Planning["計画フェーズ"]
        A["機能要件を説明"]
        B["Spec生成"]
        C["レビュー・調整"]
    end

    subgraph Implementation["実装フェーズ"]
        D["タスク選択"]
        E["Kiroが実装"]
        F["自動テスト"]
    end

    subgraph Review["レビューフェーズ"]
        G["コードレビュー"]
        H["修正"]
        I["完了"]
    end

    Planning --> Implementation
    Implementation --> Review

    style Planning fill:#3b82f6,color:#fff
    style Implementation fill:#8b5cf6,color:#fff
    style Review fill:#22c55e,color:#fff

Step 1: 機能の要件定義

ユーザー通知機能を追加してください。
- メール通知
- プッシュ通知
- アプリ内通知
- 通知設定のカスタマイズ

Step 2: Specの生成と確認

Kiroが生成したRequirements、Design、Tasksを確認

Step 3: タスクの実行

T1: 通知モデルの作成から開始してください

Step 4: 自動検証

Hooksが自動的に:

  • フォーマット
  • リント
  • 型チェック
  • テスト実行

Step 5: レビューと修正

#git diff

この変更をレビューしてください。
特にセキュリティの観点から確認してください。

ベストプラクティスまとめ

Steering

  • 3つの基本ファイルを最新に保つ
  • fileMatchで必要なときだけロード
  • 具体例とコードを含める

Specs

  • EARS構文で曖昧さを排除
  • タスクは小さく、依存関係を明示
  • Specとコードを同期

Hooks

  • 保存時の自動チェックを設定
  • チームで共有・標準化
  • パフォーマンスを考慮したパターン設定

MCP & Powers

  • 必要なツールだけ有効化
  • 環境変数で機密情報管理
  • チーム固有のPowersを作成

トラブルシューティング

よくある問題

問題 解決策
Kiroの応答が遅い Steeringファイルを最適化、不要なMCPを無効化
Hooksが動作しない パターンとトリガーを確認、ログを確認
MCPに接続できない 環境変数と前提条件を確認
Specが正しく生成されない 要件の説明を具体的に

デバッグ方法

# Kiro CLIのログを確認
kiro-cli --verbose

# MCP接続をテスト
# (Kiroパネル > Output > Kiro - MCP Logs)

# Hookの実行ログを確認
# (Kiroパネル > Output > Kiro - Hooks)

次のステップ

10日間のKiro学習を完了しました。さらに深く学ぶために:

公式リソース

コミュニティ

  • Kiroフォーラムに参加
  • カスタムPowersを共有
  • フィードバックを送信

実践

  • 実際のプロジェクトでKiroを使用
  • チームにKiroを導入
  • ワークフローを継続的に改善

まとめ

Day 学んだこと
1 Kiroの基礎、インストール
2 Steeringでプロジェクト知識を共有
3 Agentic Chatで効果的に対話
4 Specsで要件を明確化
5 Design/Tasksで設計と実装管理
6 Hooksでイベント駆動自動化
7 高度なHooksパターン
8 MCPで外部ツール連携
9 Powersでワンクリック機能追加
10 CLI活用と総合ワークフロー

Kiro習得の鍵

  1. Spec駆動開発を実践する
  2. Steeringでプロジェクト知識を蓄積する
  3. Hooksで反復作業を自動化する
  4. MCPとPowersで能力を拡張する
  5. 継続的にワークフローを改善する

最終練習問題

総合演習

以下の要件でミニプロジェクトを作成してください:

  1. Steeringの設定

    • product.md: TODOアプリ
    • tech.md: Next.js + TypeScript
    • structure.md: 適切な構成
  2. Specsの作成

    • タスク追加機能のRequirements
    • Design(API設計、コンポーネント設計)
    • Tasks分解
  3. Hooksの設定

    • 保存時の自動フォーマット
    • コンポーネント作成時のテスト生成
  4. 実装

    • Specsに基づいてタスクを実行
    • Kiroの提案を活用
  5. レビュー

    • #git diff でコードレビュー
    • 改善点を反映

評価ポイント

  • Steeringが適切に設定されている
  • SpecsがEARS構文で書かれている
  • Hooksが動作している
  • コードがSpecsと一致している
  • テストが追加されている

参考リンク


おめでとうございます! 10日間のKiro学習を完了しました。これからはKiroを活用して、より効率的で品質の高い開発を実現してください。