10日で覚えるHTMLDay 1: HTMLの世界へようこそ

Day 1: HTMLの世界へようこそ

今日学ぶこと

  • HTMLとは何か、Webにおける役割
  • 開発環境のセットアップ
  • HTMLドキュメントの基本構造
  • 最初のWebページを作成する

HTMLとは何か

HTML(HyperText Markup Language)は、Webページの構造を定義する言語です。私たちが毎日見ているWebサイト——ニュース、SNS、ショッピングサイト——はすべてHTMLで構造が記述されています。

flowchart LR
    subgraph Web["🌐 Webページの3つの技術"]
        HTML["📄 HTML<br>構造・内容"]
        CSS["🎨 CSS<br>見た目・デザイン"]
        JS["⚡ JavaScript<br>動き・機能"]
    end
    HTML --> CSS --> JS
    style HTML fill:#3b82f6,color:#fff
    style CSS fill:#8b5cf6,color:#fff
    style JS fill:#f59e0b,color:#fff

HTMLは「プログラミング言語」ではなく「マークアップ言語」です。コンピュータに計算の指示を出すのではなく、テキストに意味と構造を与えるための言語です。

HTMLの役割

技術 役割 例え
HTML 構造と内容 家の骨組み
CSS 見た目とデザイン 壁紙や塗装
JavaScript 動きと機能 電気・水道の設備

開発環境のセットアップ

HTMLの学習に必要なものは、たった2つです。

1. テキストエディタ

おすすめは Visual Studio Code(VS Code) です。

  1. code.visualstudio.com にアクセス
  2. お使いのOS用のインストーラをダウンロード
  3. インストールして起動

ポイント: メモ帳でもHTMLは書けますが、VS Codeにはシンタックスハイライト(コードの色分け)や自動補完など、効率的に書くための機能が揃っています。

2. Webブラウザ

Google Chrome を推奨します。開発者ツール(DevTools)が充実しており、HTMLの構造を確認するのに便利です。

flowchart TB
    subgraph Setup["開発環境"]
        Editor["📝 VS Code<br>コードを書く"]
        Browser["🌐 Chrome<br>結果を確認する"]
    end
    Editor -->|"ファイルを保存"| File["index.html"]
    File -->|"ブラウザで開く"| Browser
    style Editor fill:#3b82f6,color:#fff
    style Browser fill:#22c55e,color:#fff
    style File fill:#f59e0b,color:#fff

HTMLドキュメントの基本構造

すべてのHTMLページは、同じ基本構造を持っています。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
    <title>ページのタイトル</title>
</head>
<body>
    <h1>こんにちは、HTML!</h1>
    <p>これは最初のWebページです。</p>
</body>
</html>

各部分の説明

flowchart TB
    subgraph Document["HTMLドキュメント構造"]
        DOCTYPE["&lt;!DOCTYPE html&gt;<br>HTML5であることを宣言"]
        HTML["&lt;html&gt;<br>ルート要素"]
        HEAD["&lt;head&gt;<br>メタ情報(非表示)"]
        BODY["&lt;body&gt;<br>表示される内容"]
    end
    DOCTYPE --> HTML
    HTML --> HEAD
    HTML --> BODY
    style DOCTYPE fill:#ef4444,color:#fff
    style HTML fill:#3b82f6,color:#fff
    style HEAD fill:#8b5cf6,color:#fff
    style BODY fill:#22c55e,color:#fff
要素 説明
<!DOCTYPE html> このファイルがHTML5であることをブラウザに伝える
<html lang="ja"> HTMLドキュメント全体を囲む。langで言語を指定
<head> ページのメタ情報(タイトル、文字コードなど)
<meta charset="UTF-8"> 文字エンコーディング。日本語を正しく表示するために必要
<meta name="viewport" ...> スマートフォンでの表示を適切にする
<title> ブラウザのタブに表示されるタイトル
<body> 実際にページに表示される内容

要素(Element)とタグ(Tag)

HTMLは要素で構成されています。要素は通常、開始タグ終了タグで囲まれます。

<p>これは段落です。</p>
flowchart LR
    Open["&lt;p&gt;<br>開始タグ"] --> Content["これは段落です。<br>内容"] --> Close["&lt;/p&gt;<br>終了タグ"]
    style Open fill:#3b82f6,color:#fff
    style Content fill:#22c55e,color:#fff
    style Close fill:#ef4444,color:#fff

要素の入れ子(ネスト)

要素は他の要素の中に入れることができます。

<body>
    <h1>見出し</h1>
    <p>これは<strong>重要な</strong>テキストです。</p>
</body>

ルール: 開始タグと終了タグは正しい順序で閉じる必要があります。

  • <p><strong>テキスト</strong></p>
  • <p><strong>テキスト</p></strong>

属性(Attribute)

要素に追加情報を与えるために属性を使います。

<a href="https://example.com" target="_blank">リンクテキスト</a>
<img src="photo.jpg" alt="写真の説明">
部分 説明
属性名 href 属性の種類
属性値 "https://example.com" 属性の値(ダブルクォートで囲む)

最初のWebページを作ろう

実際にHTMLファイルを作成してみましょう。

ステップ1: フォルダを作成

デスクトップにhtml-practiceというフォルダを作成します。

ステップ2: HTMLファイルを作成

VS Codeでフォルダを開き、index.htmlというファイルを作成します。

ステップ3: コードを書く

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
    <title>はじめてのWebページ</title>
</head>
<body>
    <h1>はじめてのWebページ</h1>
    <p>HTMLを学び始めました!</p>
    <p>これは私が作った最初のWebページです。</p>

    <h2>今日学んだこと</h2>
    <ul>
        <li>HTMLはWebページの構造を作る言語</li>
        <li>HTMLドキュメントの基本構造</li>
        <li>要素、タグ、属性の違い</li>
    </ul>
</body>
</html>

ステップ4: ブラウザで確認

index.htmlファイルをChromeにドラッグ&ドロップするか、ダブルクリックして開きます。

Tips: VS Codeの拡張機能「Live Server」をインストールすると、ファイルを保存するたびに自動でブラウザが更新されて便利です。


ブラウザ開発者ツール

Chromeの開発者ツールを使うと、Webページの構造を詳しく調べることができます。

開き方

  • Windows/Linux: F12 または Ctrl + Shift + I
  • Mac: Cmd + Option + I

Elements パネル

Elementsパネルでは、HTMLの構造をツリー形式で確認できます。任意の要素をクリックすると、その要素の詳細が表示されます。


まとめ

概念 説明
HTML Webページの構造を定義するマークアップ言語
要素(Element) 開始タグ + 内容 + 終了タグ
タグ(Tag) 要素の始まりと終わりを示す記号
属性(Attribute) 要素に追加情報を与える
<!DOCTYPE html> HTML5文書であることの宣言
<head> メタ情報を記述する領域
<body> 表示される内容を記述する領域

重要ポイント

  1. HTMLはWebページの構造と内容を担当する
  2. すべてのHTMLページは同じ基本構造を持つ
  3. 要素は正しい順序でネストする必要がある
  4. 開発者ツールはHTMLの学習に欠かせないツール

練習問題

問題1: 基本

自分の自己紹介ページを作成してください。名前、趣味、好きな食べ物を含めましょう。

問題2: 応用

以下の要素をすべて使ったHTMLページを作成してください:<h1>, <h2>, <p>, <ul>, <li>

チャレンジ問題

お気に入りのWebサイトを開発者ツールで調べ、使われているHTML要素を5つ以上見つけてメモしてください。


参考リンク


次回予告: Day 2では「テキストの構造化」について学びます。見出し、段落、強調、引用など、テキストコンテンツを適切にマークアップする方法を習得しましょう。