Day 1: HTMLの世界へようこそ
今日学ぶこと
- HTMLとは何か、Webにおける役割
- 開発環境のセットアップ
- HTMLドキュメントの基本構造
- 最初のWebページを作成する
HTMLとは何か
HTML(HyperText Markup Language)は、Webページの構造を定義する言語です。私たちが毎日見ているWebサイト——ニュース、SNS、ショッピングサイト——はすべてHTMLで構造が記述されています。
flowchart LR
subgraph Web["🌐 Webページの3つの技術"]
HTML["📄 HTML<br>構造・内容"]
CSS["🎨 CSS<br>見た目・デザイン"]
JS["⚡ JavaScript<br>動き・機能"]
end
HTML --> CSS --> JS
style HTML fill:#3b82f6,color:#fff
style CSS fill:#8b5cf6,color:#fff
style JS fill:#f59e0b,color:#fff
HTMLは「プログラミング言語」ではなく「マークアップ言語」です。コンピュータに計算の指示を出すのではなく、テキストに意味と構造を与えるための言語です。
HTMLの役割
| 技術 | 役割 | 例え |
|---|---|---|
| HTML | 構造と内容 | 家の骨組み |
| CSS | 見た目とデザイン | 壁紙や塗装 |
| JavaScript | 動きと機能 | 電気・水道の設備 |
開発環境のセットアップ
HTMLの学習に必要なものは、たった2つです。
1. テキストエディタ
おすすめは Visual Studio Code(VS Code) です。
- code.visualstudio.com にアクセス
- お使いのOS用のインストーラをダウンロード
- インストールして起動
ポイント: メモ帳でもHTMLは書けますが、VS Codeにはシンタックスハイライト(コードの色分け)や自動補完など、効率的に書くための機能が揃っています。
2. Webブラウザ
Google Chrome を推奨します。開発者ツール(DevTools)が充実しており、HTMLの構造を確認するのに便利です。
flowchart TB
subgraph Setup["開発環境"]
Editor["📝 VS Code<br>コードを書く"]
Browser["🌐 Chrome<br>結果を確認する"]
end
Editor -->|"ファイルを保存"| File["index.html"]
File -->|"ブラウザで開く"| Browser
style Editor fill:#3b82f6,color:#fff
style Browser fill:#22c55e,color:#fff
style File fill:#f59e0b,color:#fff
HTMLドキュメントの基本構造
すべてのHTMLページは、同じ基本構造を持っています。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>ページのタイトル</title>
</head>
<body>
<h1>こんにちは、HTML!</h1>
<p>これは最初のWebページです。</p>
</body>
</html>
各部分の説明
flowchart TB
subgraph Document["HTMLドキュメント構造"]
DOCTYPE["<!DOCTYPE html><br>HTML5であることを宣言"]
HTML["<html><br>ルート要素"]
HEAD["<head><br>メタ情報(非表示)"]
BODY["<body><br>表示される内容"]
end
DOCTYPE --> HTML
HTML --> HEAD
HTML --> BODY
style DOCTYPE fill:#ef4444,color:#fff
style HTML fill:#3b82f6,color:#fff
style HEAD fill:#8b5cf6,color:#fff
style BODY fill:#22c55e,color:#fff
| 要素 | 説明 |
|---|---|
<!DOCTYPE html> |
このファイルがHTML5であることをブラウザに伝える |
<html lang="ja"> |
HTMLドキュメント全体を囲む。langで言語を指定 |
<head> |
ページのメタ情報(タイトル、文字コードなど) |
<meta charset="UTF-8"> |
文字エンコーディング。日本語を正しく表示するために必要 |
<meta name="viewport" ...> |
スマートフォンでの表示を適切にする |
<title> |
ブラウザのタブに表示されるタイトル |
<body> |
実際にページに表示される内容 |
要素(Element)とタグ(Tag)
HTMLは要素で構成されています。要素は通常、開始タグと終了タグで囲まれます。
<p>これは段落です。</p>
flowchart LR
Open["<p><br>開始タグ"] --> Content["これは段落です。<br>内容"] --> Close["</p><br>終了タグ"]
style Open fill:#3b82f6,color:#fff
style Content fill:#22c55e,color:#fff
style Close fill:#ef4444,color:#fff
要素の入れ子(ネスト)
要素は他の要素の中に入れることができます。
<body>
<h1>見出し</h1>
<p>これは<strong>重要な</strong>テキストです。</p>
</body>
ルール: 開始タグと終了タグは正しい順序で閉じる必要があります。
- ✅
<p><strong>テキスト</strong></p>- ❌
<p><strong>テキスト</p></strong>
属性(Attribute)
要素に追加情報を与えるために属性を使います。
<a href="https://example.com" target="_blank">リンクテキスト</a>
<img src="photo.jpg" alt="写真の説明">
| 部分 | 例 | 説明 |
|---|---|---|
| 属性名 | href |
属性の種類 |
| 属性値 | "https://example.com" |
属性の値(ダブルクォートで囲む) |
最初のWebページを作ろう
実際にHTMLファイルを作成してみましょう。
ステップ1: フォルダを作成
デスクトップにhtml-practiceというフォルダを作成します。
ステップ2: HTMLファイルを作成
VS Codeでフォルダを開き、index.htmlというファイルを作成します。
ステップ3: コードを書く
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>はじめてのWebページ</title>
</head>
<body>
<h1>はじめてのWebページ</h1>
<p>HTMLを学び始めました!</p>
<p>これは私が作った最初のWebページです。</p>
<h2>今日学んだこと</h2>
<ul>
<li>HTMLはWebページの構造を作る言語</li>
<li>HTMLドキュメントの基本構造</li>
<li>要素、タグ、属性の違い</li>
</ul>
</body>
</html>
ステップ4: ブラウザで確認
index.htmlファイルをChromeにドラッグ&ドロップするか、ダブルクリックして開きます。
Tips: VS Codeの拡張機能「Live Server」をインストールすると、ファイルを保存するたびに自動でブラウザが更新されて便利です。
ブラウザ開発者ツール
Chromeの開発者ツールを使うと、Webページの構造を詳しく調べることができます。
開き方
- Windows/Linux:
F12またはCtrl + Shift + I - Mac:
Cmd + Option + I
Elements パネル
Elementsパネルでは、HTMLの構造をツリー形式で確認できます。任意の要素をクリックすると、その要素の詳細が表示されます。
まとめ
| 概念 | 説明 |
|---|---|
| HTML | Webページの構造を定義するマークアップ言語 |
| 要素(Element) | 開始タグ + 内容 + 終了タグ |
| タグ(Tag) | 要素の始まりと終わりを示す記号 |
| 属性(Attribute) | 要素に追加情報を与える |
<!DOCTYPE html> |
HTML5文書であることの宣言 |
<head> |
メタ情報を記述する領域 |
<body> |
表示される内容を記述する領域 |
重要ポイント
- HTMLはWebページの構造と内容を担当する
- すべてのHTMLページは同じ基本構造を持つ
- 要素は正しい順序でネストする必要がある
- 開発者ツールはHTMLの学習に欠かせないツール
練習問題
問題1: 基本
自分の自己紹介ページを作成してください。名前、趣味、好きな食べ物を含めましょう。
問題2: 応用
以下の要素をすべて使ったHTMLページを作成してください:<h1>, <h2>, <p>, <ul>, <li>
チャレンジ問題
お気に入りのWebサイトを開発者ツールで調べ、使われているHTML要素を5つ以上見つけてメモしてください。
参考リンク
次回予告: Day 2では「テキストの構造化」について学びます。見出し、段落、強調、引用など、テキストコンテンツを適切にマークアップする方法を習得しましょう。